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2011年1月14日 (金)

白州町横手の暇人(ひまんちゅ)・その2

里山便り・暇人(ひまんちゅ)  Vol.3 

白州町横手の暇人(ひまんちゅ)・その2

横田様より寄せて頂いた想いを
ご本人撮影の写真にのせてお届け致します。
光 風 音を 時の情景とともにお楽しみ下さい。

横田様から頂く自然の恵みは、
毎年美味しく 12月になると愉しみでもあり
感謝しています。

有難う御座いました。

横田様より

初冬の朝 in 白州

「クンクン、クンクン」、やがて「ワン、ワン」に変わり、

我々夫婦に早く起きろと催促するのはコーギーの『ハナ』。

ゴールデンの『バスター』は顔をなめまくり、寝ていられない状況である。

片目を開けて目をこすり、時計を見るとまだ5時半を少し過ぎたあたり。
まだまだ外は暗いはず。しぶしぶ窓のカーテンを開けると、
窓越しに映った外の景色に思わず息を呑んでしまった。

ほんのり白みかけた空に鳳凰三山の峰々の微妙な黒と、
低く立ち込めた朝霧は、まるで額縁に入った一枚の水墨画を見ている様で、
しばし時間を忘れて見入ってしまった。

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「早く散歩に行こう」と催促する2匹の愛犬に促され、
雨戸を開け、デッキに出る。
ピーンと張った冷たい空気が大きく深呼吸した肺の隅々まで行渡り、
全身を目覚めさせてくれます。

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2匹をつれて夫婦で散歩に出る頃、
東の空も墨絵の世界から少しずつ赤みを増し、これから始まる、
太陽が昇るにつれての
360度パノラマの変化にいつもながら期待が高鳴ります。

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正面にそびえる雪を被った甲斐駒ケ岳の頂上付近は徐々に赤くなり、
やがて真っ赤に輝く頃、東の水平線から太陽が今にも顔を出そうとしています。

左手の鳳凰三山も稜線が赤い光で縁取られ、右手に目をやると、
八ヶ岳も頂上付近の白い雪が赤く染まり、

一日の始まりを感じます。

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一旦顔を出した太陽のその昇る速さにはいつも驚かされます。
甲斐
駒ケ岳の頂上の赤はオレンジ、黄金色にと変わり、

全山紅葉したかの様に鳳凰三山の山々も朝日を受け止めています。


八ヶ岳は裾をゆったり広げたその優美な姿が、

真横からの光でその立体感が強調され、

「なるほどこれは名山だよ」と改めて納得してしまいます。

2匹の愛犬も昇ったばかりの朝日を全身に浴び、目を細め、

白州の自然を満喫しているかのようです。

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かれこれ1時間散歩して帰る頃には、真っ青な空のもと、

甲斐駒ケ岳は雪が白く輝き、すっかり冬山の景色に戻っています。

そんな山々を目の前に眺めながら、デッキでモーニングコーヒーを飲むとき、
何とも言えない、これが至福の時と言うべきでしょうか。

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思えば、私たち夫婦が白州に別荘(…と言うよりは『離れ』)を持つきっかけは、
さかのぼること約
20年前、子供2人を連れて
夏休みに白州のペンションに来たことです。

山が近く、畑があり、田んぼもあり、そして綺麗な水が流れ、
適度な人の気配を感じる白州がすっかり気に入り、
いつかはこんなところで住みたいと夫婦で夢を交わしました。

それから、子育てでどこかに押しやられていた白州への思い、
里山へのこだわりが復活したは7年前のことです。

会社で上司だったO氏から、八ヶ岳の山荘にご招待いただき、
自然の中に木の香りが豊かな素敵な山荘でした。
ご夫婦と会話を交わし、山荘の生活をうかがっているうちに、
私たち二人が共に記憶のどこかに持っていた思いが急にむくむくと沸き立ち、
帰路に付く頃には
『別荘を作ろう』と話がまとまりました。

そこで早速O氏にお願いして「里山ライフ」をご紹介いただきました。
ここから里山ライフさんとのご縁がスターとしました。

まず候補地選びです。

土地の広さ、ロケーションの希望を告げ、早速数件の物件を紹介されました。
土地の広さとロケーションの両方が全く文句なしとはなかなかいきません。
現地(現在の私どもの土地)を最初に見たとき、

私は眼前に広がる田んぼの風景に
かなり納得(もう少し土地が広いとベストだが)しましたが、
妻は一番こだわっている“山々が見えること”がそのときは天気が悪く
山の存在すら確認出来ません。

里山ライフの方が「ここにこんな山が…」と説明されましたが、
結局妻は迷いながら東京に戻りました。 
次の週に再度訪れました。

その日は快晴。鳳凰三山、甲斐駒ケ岳の山々が我々夫婦の眼前に、
「すばらしい! この風景を待っていた!」。
妻の迷い、私のささやかな欲望(もう少し広いといいのだが)も
全てきれいさっぱり吹き飛びました。

こうして憧れの白州で里山のイメージが最も感じられる場所を
我々の
『離れ』と決めました。
7年が過ぎてもこの決断にとても満足しています。

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建物は夫婦で基本設計をしました。
南側の窓は大きく取って光を十分取り入れ、
寝ながらでも山々が楽しめるようにしました。

そしてやっぱり薪ストーブです。
そして一階に広いデッキを設け、
外でも自然を感じながらお茶が出来るようしました。

建設中は殆ど毎週、東京と白州を日帰り往復し、
少しずつ出来上がる
『離れ』に喜びを感じながら、
時には窓の位置を急遽変更したり、我がままも聞いてもらいました。

建物は約半年後に完成、もちろん大満足でした。

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私は今年2011年一月に定年になり、サラリーマン生活を終えます。
『離れ』が完成してもこれまで月に12回、土日を過ごすだけでしたが、
白州の季節を感じ、四季を楽しみ、自然の癒しと恵みを既に十分受け、
楽しんでいます。小さい苗を植えた数種類の桜も昨年あたりから花を付け、
自分の庭でもプチ花見が出来るようになりました。

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他の植えた木々も大きくなり、少しずつ庭らしくなりつつあります。
ただし夏場は毎年草とのバトルです。
一心不乱で草取りをしても次来たときにはまた元通り。


それでも懲りずにまた草取りをします。溢れるほどの汗をかき、
白州の美味しい水を補給し、体中の水分を入れ替えたとき、
体も気持ちもすっかり浄化され、なんとも言えない心地よさを感じます。

妻も無心に土と戯れ、とても満足しています。

Kos

Momiji

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敷地の一角には畑を作り、一年の前半はじゃが芋を作り、
後半は大根を作りです。特に大根は種まきと間引きをしただけで、
あとは“白州の太陽と土と水”が驚くほど美味しく育ててくれています。


12月初めには毎年立派な大根を100本近く収穫でき、
皆さんにお裾分けしてとても喜んでいただいています。

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2月から100%自由人となり、月の三分の一位は白州で過ごせるか…
まだ不確定ですが、もっと庭に花を植えたい、畑の野菜の種類を増やしたい、
木でベンチも作りたい、


水を張った田んぼがまるで鏡のように甲斐駒ケ岳を映す風景を
水彩画で描いてみたい、これまで撮りためた白州の四季の画像をまとめたい等々、
計画は尽きません。

これからも2匹の愛犬を連れて東京と白州の往復

(我々夫婦の間ではこれを“あの世とこの世の行き来”と呼んでいます)
が続きます。おわり。

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